岡崎石工業株式会社
石の都岡崎で、匠の技を継承し次世代へつなぐ岡崎石工業
writer:小野 恭平
日本を代表する石材産地である愛知県岡崎市。 実は関東の真壁や四国の庵治に並ぶ、日本の石材三大産地のひとつです。 特に灯籠と彫刻では名高く、江戸時代から日本の生産拠点となってきました。 そんな石の都岡崎で、創業100年を超える岡崎石工業株式会社。 キーワードは『温故致新』。 「温故知新」にならい、古きをたずねて新しいものを身につけるという造語です。 岡崎石工業では、先代より匠の技を受け継ぎ、自社製造力の強化に日々努めていらっしゃいます。伝統を受け継ぎ、守り伝えていくことは大切なことですが、それだけでは生き残ることができません。 岡崎石工業では時代のニーズに寄り添い、「いま」に相応しい石材スタイルを目指し、新しい時代に挑戦し続けています。 国内外の製造業者とも提携し、味わい深い作品づくりから良質でお求めやすい作品まで、幅広い商品展開をしていくことで、伝統を守り続けるだけでなく、新しい石製品の魅力を発信されています。代表の宇野さんは、これまで多くの石製品を作られてきました。 数々の石職人がその名を馳せてきたここ岡崎市で、先輩の職人さん達から受け継いだ歴史と伝統技術を一心に、石の美しさを最大限に引き出す技を今もなお磨かれています。 一つ一つの作品には、職人の手間暇と、心のこもった繊細な技が息づいています。
2023/11/16
名代とんかつ一休
地産地消にこだわった、ここでしか味わえない“岡崎の味”
writer:小野 恭平
徳川家康公の生まれ故郷であるここ岡崎の地に、医食同源をおもてなしの心とし、地場でとれる旬の食材を扱う「とんかつと料理」の店として、長年多くの方から愛されている名店があります。 そのお店とは、岡崎市龍北総合運動場からほど近く、東名高速道路のすぐ西側に位置する「名代とんかつ 一休」さん。 創業50年以上の老舗で、地産地消や体に優しい食材を使うことに、トコトンこだわったとんかつ屋です。一見するとオシャレなカフェのようにも見える、外壁に石材をあしらった素敵な外観。 広々とした店内には、大きな丸窓から明るい光が差し込み、ゆったりと心寛ぐ落ち着いた雰囲気が漂います。 1Fにはテーブル席、カウンター席、ボックス席、座敷席が設けられ、2Fには団体様用の大広間も完備しています。地元の人はもちろん、休日には遠方から来る観光客でも賑わうそうですよ。
2023/10/05
山田農園
山田農園で旬野菜を収穫!有機農業へのこだわりと情熱に迫る!
writer:小野 恭平
こんにちは。 おかふる公認ライター、オカザキチューブの小野です。 今回は岡崎市で有機無農薬野菜づくりをしている「山田農園」さんに行ってきました! ※取材の様子は動画でも公開しているので、是非YouTubeでもご覧ください!なんと今回、あのオカザえもんもご同行いただけることに! (暑い中ありがとう〜〜!!)「有機無農薬の野菜づくりで一番大切なのは【土づくり】です」 そう語るのは、オーナーの山田健一さん。 元々この場所は耕作放棄地だったそうで、石やゴミがたくさん落ちており、それらを全て手作業で取り除き、適量の有機肥料を入れながら土を耕し、3年ほどかけて野菜が育つ環境を整えていったそうです。
2023/09/21
株式会社まるや八丁味噌
江戸時代から守り続けるまるや八丁味噌の伝統の味
writer:小野 恭平
八丁味噌メーカーの老舗「まるや八丁味噌」は、延元二年(1337年)に醸造業から始まり、江戸時代から始めた八丁味噌造りの伝統の技と味を今日まで守り続けています。八丁味噌の名は、愛知県岡崎市にある岡崎城から西へ八丁(約870メートル)の距離にある八丁町(旧八丁村)に由来しています。 この地は、矢作川の舟運と旧東海道が交わる水陸交通の要所でした。江戸時代には土場(船着き場)・塩座(塩の専売)があり、舟運を利用して原料の大豆や塩を調達し、味噌の出荷ができました。また、矢作川の良質な伏流水にも恵まれ、八丁味噌造りに適した条件が揃っていたことが、ここ八丁町での味噌づくりのはじまりです。八丁味噌は江戸時代初期より、旧東海道を挟んで向かい合った2軒の老舗の伝統製法を用い、米麹や麦麹を使わず原料の大豆全てを麹にした豆麹で作られる豆みその銘柄です。 蔵の中で直径・高さともに6尺もある木桶に仕込み、3トンもの重石を石積み職人たちの手で円すい状に積み上げる伝統の技。そして大豆と塩と水のみを使い、人の手を入れず二夏二冬かけて熟成させ、自然の摂理にただ従うという昔ながらの伝統製法を守ることで、素材の旨みを引き出した昔と変わらぬ伝統の味が生まれます。大豆の旨味を凝縮した濃厚なコクと少々の酸味、渋味、苦味のある独特の風味が特徴です。 この八丁味噌が、名古屋・三河地方の代表的名物グルメ、味噌煮込み、味噌カツ、味噌おでんなどの原点となっています。まるや八丁味噌では工場見学も随時行っており、ガイドさんがアットホームな雰囲気で製造所内を案内してくれます。広い蔵内に歳月を重ねた味噌桶が立ち並ぶ姿は圧巻です。3トンもの重石を円すい型に積み上げるのは職人技で、石積み職人として一人前になるまでには数年かかるとのこと。 見学の最後には、八丁味噌が決め手の「みそだれ」でコンニャク田楽の試食もでき、直営の売店では八丁味噌や赤だし味噌はもちろん、様々なお土産の販売も行っています。製造所内に流れるゆったりとした時間と香りの中で、味噌蔵ならではの風景をお楽しみいただけます。 【工場見学受付時間】 9:00-12:00、13:00-16:20 (定休日:12月31日-1月3日)
2023/03/14
産地問屋 宮ザキ園
額田の自然に育まれた宮ザキ園のお茶づくり
writer:小野 恭平
愛知県岡崎市旧額田町宮崎地区に位置する「宮ザキ園」。緑豊かな山々や清流に囲まれたこのエリアでは、約400年程前からお茶の栽培が行われてきました。農民や武士が健康を維持するため、徳川家康公がお茶の栽培を奨励していたこともあり、この地区の人達はお米の代わりにお茶を年貢として納めていたと文献に記されています。 宮ザキ園は、初代園主・梅村喜六氏が1820年に創業し、200年以上に渡り代々お茶づくりを受け継いできました。古くからこの地区で信仰の対象であった本宮山から湧き出る清らかな水を使い、本宮山界隈で手に入る在来種「本宮」種の茶を、自然農法で栽培しています。茶葉本来の自然な美味しさを引き出す茶葉づくりにこだわり、農薬や化学肥料を一切使用せずに、茶園管理から生産加工までを一貫して行っています。戦国時代から受け継がれてきた歴史あるお茶“宮崎茶”は、明治から昭和にかけて、“宇治茶”、 “川根茶”とならぶ全国の三大銘茶の一つとして重んじられてきました。宮崎地区は三河地方の中山間地に位置し、年間を通じて昼夜の寒暖の差が激しい地域です。この温度差や、周囲の山谷、沢の水が濃い霧を生み、日差しを遮り、お茶作りに適した自然環境を整えています。 豊潤なお茶の香りやまろやかな味を引き出す為には、この宮崎の厳しい自然環境も必要不可欠な要素となり、“宮崎茶”の味にも大きな影響を与えています。また宮崎地区の土質は、茶の味を深みとコクのあるものに育ててくれます。宮ザキ園では、味や品質を保つために毎年の収穫を一番茶のみに限定しています。宮ザキ園では、玉露・煎茶などの緑茶やほうじ茶の他にも、ハーブをブレンドした緑茶やほのかな甘味の「わ紅茶」の開発・販売などを手がけています。日本の四季や環境、風土を活かせるような日本人向けの発酵茶をつくりたいという想いから、発酵時間や乾燥時間に工夫を重ねた“半発酵”にて完成したのが「わ紅茶」です。半発酵で仕上げることで、渋みや苦みが少なくなり、日本人好みのマイルドで優しい味わいが特徴のお茶となっています。 「わ紅茶」の「わ」は、和風文化と人との繋がりの輪を表現しており、飲む人が和を感じながら、和やかなひと時を過ごしてもらえたら、という想いが込められています。
2023/03/14
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